冷房による体調不良に悩んでいる人
夏冷えによる腹痛やだるさを改善したい人
食事から体調を整えたい人
女性特有の冷えに悩んでいる人
「pause(ポーズ)」には、“立ち止まって呼吸をする”という意味を込めています。
この記事では「夏冷え」の原因と対策、そして食事・ツボ・生活習慣でできる改善方法を詳しく解説します。
目次
夏なのに寒い!夏冷えとは?
暑い季節なのに手足やお腹が冷える状態を「夏冷え」と呼びます。特にオフィスやカフェなどの冷房環境下では、体の熱が奪われやすく、血流が滞ることで冷えが強くなります。
近年では「夏冷え(夏ビエ)からくる夏バテ」にも注目が集まっています。従来は「暑さによる夏バテ」が主でしたが、クーラー依存や冷たい飲食物の習慣によって、意外にも「冷え」が夏の体調不良の原因となっているのです。
夏冷えの症状
- 手足の冷えやしびれ
- お腹や腰回りの冷え
- 下痢や腹痛
- 疲れやすさ、だるさ
- 頭痛や肩こりの悪化
単なる「暑さ対策不足」と思いがちですが、放置すると自律神経や消化器官に影響し、夏バテや免疫低下につながることがあります。
夏冷えの原因は?なぜ腹痛になるの?
夏冷えが起こる原因は複数あります。代表的なものを詳しく見ていきましょう。


1. 冷房の効きすぎ
オフィスや商業施設の冷房は、体表を急激に冷やします。血管が収縮し血流が滞ることで、手足や内臓に十分な血液が届かなくなり、冷えや腹痛を引き起こすことがあります。
2. 冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎ
冷たいジュースやアイス、氷入りの飲み物を大量に摂ると、胃腸が直接冷やされ消化機能が低下します。結果として腹痛・下痢・便秘などが起こりやすくなります。
3. 高湿度による「水毒」状態
日本の夏は湿度が高く、汗が蒸発しにくいため、体内に余分な水分が滞り「水毒」状態になります。この水分停滞がむくみ・だるさ・腹部の不快感につながります。
4. 自律神経の乱れ
室内外の温度差が大きいと自律神経が乱れ、体温調節が難しくなります。冷えやすい体質の人は、腹痛や疲労感が強くなる傾向があります。
東洋医学から見る夏冷え
東洋医学では体を「小宇宙」、自然を「大宇宙」ととらえ、環境に合わせて柔軟に対処することが大切とされています。
特に夏冷えは「脾(ひ)」の働きの弱まりと関係が深いとされ、胃腸機能の低下や体内の余分な水分滞り(湿)により不調が生じると考えられています。
夏冷えの対策方法は?
夏冷えを防ぐためには、日常生活でのちょっとした工夫が大きな効果を生みます。


改善法① 食事(薬膳アプローチ)
胃腸を守り、余分な水を排出する食材がカギとなります。
- ナス:利尿作用で余分な水分を排出。ただし体を冷やす → 大葉やからしと組み合わせることで冷やしすぎ防止。
- とうもろこし+鶏肉+豆板醤炒め:脾を補い、元気を回復。豆板醤の辛味が食欲を増進。
- 小豆・春雨・しょうが:むくみ改善・胃腸を温める作用。


改善法② ツボ・セルフケア
- 脾兪(ひゆ)(背中・胃腸の調子に関わるツボ):手ぬぐい+テニスボールで簡単セルフ刺激。
- 中脘(ちゅうかん)(おへそから指4本上):消化不良や胃の不調時に有効。3秒押してゆるめる × 3~5回。
- お腹ひねりストレッチ:消化器系を整え、血流・水分循環を改善。
改善法③ 入浴・生活習慣
- 湯船に浸かり、余分な水分(湿)を流す。
- サウナ→水風呂の交互浴:自律神経を整える(※脱水注意)。
- 水分補給は「お茶や水」で。


夏冷えを緩和する食事
食事から体を温めることは、夏冷え対策の基本です。
温かい飲み物
- 白湯:胃腸を温める基本の飲み物
- しょうが湯:体を芯から温め、血流促進
- ハーブティー(カモミール、ローズヒップなど):リラックス効果も期待
体を温めるスパイス
- しょうが:血流改善・消化促進
- シナモン・クローブ:冷えやだるさの緩和
- カレー粉:内臓を温めつつ、食欲増進にも効果的
発酵食品で腸内環境を整える
- 納豆、味噌、ヨーグルトなどを毎日少量摂取する
- 腸内環境を整えることで、腹痛や下痢の予防につながる
旬の野菜を温かく調理する
夏野菜は冷たい料理になりがちですが、蒸し野菜やスープにして摂ると体を冷やさず栄養を摂取できます。
夏冷え対策で心地よい夏を過ごすために
夏冷えは「冷やしすぎ」と「温め不足」が重なることで起こります。原因を理解し、日常生活や食事でバランスよくケアすることが重要です。
特に女性は筋肉量やホルモンの関係で冷えやすいので、靴下や羽織り物、温かい飲み物、スパイス入りの食事などの対策を組み合わせることがおすすめです。
東洋医学の視点では「脾を守り、余分な水を出す」ことが夏冷えバテ対策のカギ。薬膳・ツボ押し・ストレッチ・入浴を生活に取り入れることで、「冷えと湿をためない暮らし」が実現できます。
「大体でOK」「ファジーでいい」という柔軟な東洋医学の姿勢を取り入れながら、無理なく継続していくことが大切です。小さな習慣の積み重ねが、快適な夏をつくる秘訣になります。
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