梅雨になると気分が落ち込みやすい
天気や湿気で体調を崩しやすいと感じる
目次
梅雨の倦怠感を感じるのはどうして?
雨が続く梅雨の季節。なんとなく体が重い、気分が晴れない…そんな倦怠感を感じていませんか?
実はこの時期の不調、アーユルヴェーダでは「カパ」と「ヴァータ」のエネルギーの乱れが関係しているとされています。
「カパ」は水と地のエネルギーを持ち、安定や滋養をもたらす一方で、増えすぎると“重だるさ”や“むくみ”を引き起こします。
一方「ヴァータ」は風と空のエネルギーで、動きや変化をつかさどりますが、これが乱れると“焦り”“不眠”“不安感”につながります。
湿気の多い梅雨はカパを増やし、気圧の変化や寒暖差でヴァータも乱れやすくなる、まさに不調が起こりやすい季節なんです。
梅雨の時期に感じやすい倦怠感や体調不良
では、具体的にどんな不調が起こりやすいのでしょうか?アーユルヴェーダの視点で見てみましょう。
カパの乱れで起きやすい症状
- 体が重だるい
- 朝起きてもスッキリしない
- むくみ、冷え
- 消化不良、食欲不振
ヴァータの乱れで起きやすい症状
- 不眠や眠りの浅さ
- 理由もなく落ち込む、焦る
- 集中力が続かない
- 便秘やガスがたまる
これらの不調は「気のせい」ではなく、体と心のバランスのサイン。
自分を責めずに、やさしくケアする方法を取り入れていきましょう。

梅雨の倦怠感の対策方法は?
アーユルヴェーダでは、「乱れたドーシャを整える」ことがセルフケアの基本です。
ここでは、カパとヴァータのバランスを整える具体的な対処法をご紹介します。
カパを鎮めるケア
ジンジャー、ブラックペッパー、シナモンなどのスパイスを使った温かい飲み物で、体の内側から温めましょう。
シャワーで済ませがちな日も、10〜15分でOK。芯から温まることで巡りが整います。
朝や入浴後に、ふくらはぎ・足裏・首元をオイルでマッサージするのも効果的。むくみやだるさの予防に◎
心の倦怠感にも寄り添うアーユルヴェーダ的アプローチ
梅雨のジメジメとした空気は、気分にも影響しやすいもの。
気圧の変化で自律神経が乱れ、なんとなくイライラしたり落ち込みやすくなることもありますよね。
アーユルヴェーダでは、こうした“心の湿気”も、ヴァータやカパの乱れと捉えています。
とくに大切なのは、「感情の滞りをためこまないこと」。
日記を書いて気持ちを吐き出す、自然音を聞いて深呼吸、香りで空間を整える…そんな小さな習慣が、心をふっと軽くしてくれます。
おすすめの精油は、「ローズ」「ベルガモット」「フランキンセンス」など。
カパやヴァータのバランスを、やさしく整えてくれる香りたちです。
梅雨の時期におすすめの1日スケジュール
アーユルヴェーダでは、季節ごとの“ダイナチャリア(1日の過ごし方)”が大切とされています。
ここでは、梅雨時期の体調不良や倦怠感を軽くするための過ごし方をご紹介します。
朝(6:00〜8:00)
ぬるめのお白湯をゆっくり飲んで目覚めましょう。
ストレッチや軽いヨガで体をやさしく目覚めさせます。
昼(12:00前後)
一日のメインの食事はこの時間に。
スパイスの効いた温かい野菜料理や豆料理がおすすめです。
▶︎ キチュリ(豆とお米のスパイス粥)
ムングダルとバスマティライスをターメリック、クミン、しょうがと一緒に煮込んだ、アーユルヴェーダの定番料理。胃腸に負担をかけず、栄養バランスも◎。
▶︎ 根菜のスパイス蒸し煮
にんじん・れんこん・かぼちゃなどをギーやオリーブオイルで炒め、クミンシードやフェンネルで香りづけ。温性の野菜とスパイスでカパを整えます。
▶︎ レンズ豆とトマトのスープ
レンズ豆・トマト・玉ねぎ・にんにくを使った滋養スープ。ターメリック・コリアンダー・ブラックペッパーを効かせると、ヴァータの乱れも整いやすくなります。
夕方(17:00〜19:00)
少し疲れを感じやすい時間。
軽く散歩やヨガで気分をリフレッシュして、夜に向けて落ち着いた流れに。
夜(20:00〜22:00)
夕食はできるだけ20時までに。
就寝前は「温かい牛乳+スパイス+はちみつ」やアロマ、呼吸法で深くリラックスを。

アーユルヴェーダ流・梅雨にぴったりのレシピ3選
白湯200mlにすりおろし生姜小さじ1、レモン汁小さじ1を混ぜて、朝一番にゆっくり飲む。
人参、じゃがいも、玉ねぎ、にんにくを炒めて水を加えて煮込み、ターメリックやクミンで風味づけ。
ムングダル(緑豆)を柔らかく茹でて、ギーでクミンシード、マスタードシード、カレーリーフを炒めた香味油で和えます。
最後にターメリックやコリアンダーを加えて、消化を助けてヴァータとカパのバランスを整えます。
梅雨の倦怠感を和らげる食べ物
「食」は、心と体のエネルギー源。
この時期にぴったりの食事法をご紹介します。
避けたい食べ物
- 冷たい飲み物・アイス・生野菜など体を冷やすもの
- ジャンクフードや加工食品
- 揚げ物や甘すぎるスイーツ
これらはカパを増やし、体を重たくする原因になります。
積極的に摂りたい食べ物
- 体を温める食材:しょうが、にんにく、長ねぎ、玉ねぎ、ターメリック
- 消化を助けるスパイス:クミン、コリアンダー、フェンネル
- 消化しやすい料理:お粥、スープ、温野菜
とくに「ジンジャースープ」や「スパイス野菜カレー」はおすすめ!
朝はお白湯にレモンを加えて、やさしく内臓を目覚めさせましょう。

梅雨の倦怠感も優しくケアする。どんな季節も自分らしく健やかに過ごすために
梅雨の季節はどうしても体も心も重たくなりがち。でも、それは無理に頑張るサインではなく、自然があなたに「ちょっと休憩しよう」と教えてくれているメッセージかもしれません。
アーユルヴェーダの知恵を取り入れると、体の中のバランスを整えながら、季節の変化と調和した過ごし方ができます。
湿気や気圧の影響で乱れがちなカパとヴァータを、食事や生活習慣、呼吸や香りのケアでやさしく整えることが大切です。
焦らず、完璧を目指さず、自分のペースで「ゆるめる」時間を大切にしてくださいね。
忙しい毎日の中でも、ちょっとした工夫と習慣で、心地よく梅雨を乗り越えられます。
Pause(ポーズ)は、そんなあなたの毎日を静かに応援しています

季節の変わり目に心や体がゆらぐことが多々あった私…。そんなとき、自分にやさしく向き合う時間がとても大切だと感じました。
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