冷たいものばかり食べてお腹の調子が悪い
イライラや寝つきの悪さが続いている
自律神経の乱れが気になるけど、どう整えたらいいのかわからない
忙しい日々でも自然に寄り添ったセルフケアをしたい
「pause」という名前には、“立ち止まって深呼吸をする”という想いを込めています。
忙しさに追われがちな日々の中で、少しでもあなたが自分の感覚に戻れるような、そんな時間になりますように。
目次
【夏バテによる体調不良】だるさ・重さ・疲れが取れない原因とは?
夏になると、なんだか体が重だるく感じたり、やる気が出なかったりしませんか?
「ちゃんと寝たはずなのに疲れが抜けない」「集中できない」「なんとなく食欲がない」…そんな不調を感じること、きっと誰にでもありますよね。
この“なんとなくの体調不良”…実は!!「自律神経の乱れ」や「消化力の低下」が関係していることが多いんです!
自律神経って何?
自律神経は、私たちが意識しなくても体の働きを調整してくれている存在。
たとえば、暑いときに汗をかいたり、夜になると自然と眠くなったりするのも自律神経のおかげです。
でも、夏は高温多湿やエアコンの温度差などの刺激が多くて、この自律神経がうまくバランスを保てなくなりがち。
そうすると、眠りが浅くなる、疲れが取れない、やる気が出ないといった不調が出てしまいます。
消化力の低下は夏バテの体調不良にどう関係しているの?
夏になると、ついつい冷たい飲みものやアイス、そうめんなどのあっさりしたものばかり食べていませんか?
たしかに暑い日にはひんやりしたものが食べたくなりますが、実はこれが、胃腸を冷やして“消化の力”を弱めてしまう原因なんです。
私たちの体は、食べたものを「消化→吸収→エネルギー」に変えて動いています。
この消化の働きがうまくいかないと、栄養がちゃんと吸収されず、「疲れが取れない」「だるい」「なんとなく元気が出ない」といった不調が続いてしまいます。
アーユルヴェーダでは、この消化の力を「アグニ」と呼び、健康の土台と考えています。
アグニが元気に働いていれば、食べたものがきちんとエネルギーになり、私たちの心と体を整えてくれます。
逆に、アグニが弱まると、疲れやすさだけでなく、肌荒れやイライラ、冷えなどの不調にもつながるんですね。
夏は暑さで消化力が落ちやすく、冷たいものの取りすぎでさらに負担がかかりやすい時期。
だからこそ、“食べ方”や“食べるもの”を少し工夫して、内側から整えていくことがとても大切です。
こうした夏特有の不調は、ほんの少しの意識とセルフケアで軽やかに整えていくことができます。
ここからは、アーユルヴェーダの知恵を使った、夏バテ対策の方法をご紹介していきますね♪

【疲労回復の鍵】夏バテのだるさ・重さをアーユルヴェーダの知恵で対策しよう
【アーユルヴェーダから見る夏】ピッタの乱れで起こりやすい症状と対処法
アーユルヴェーダでは、自然界も私たちの心や体も、「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」という3つのエネルギー=ドーシャのバランスで成り立っていると考えます。
夏は、火のエネルギーである「ピッタ」が高まりやすい季節。
このピッタが乱れると、体の中にも“熱”がたまりすぎて、さまざまな不調につながってしまうんです。
たとえば、こんな症状、思い当たりませんか?
☑︎ イライラや怒りっぽさが増える
なんでもないことでカッとなってしまったり、急に気分が落ち込んだり…。気持ちのアップダウンが激しくなるのは、心の「熱」が高まっているサインかもしれません。
☑︎ 肌荒れ(ニキビ・湿疹・赤み)
顔や体に吹き出物ができやすい、湿疹が出やすいという人も要注意。ピッタが過剰になると、炎症として皮膚に現れやすくなります。
☑︎ 胃のムカつき・消化不良
夏になると、冷たいものを飲んだり食べたりする機会が増えますよね。これが胃腸の消化力を弱めて、ピッタをさらに乱れやすくしてしまいます。
☑︎ 頭痛・のぼせ・汗が止まらない
身体に熱がこもると、頭に血が上りやすくなり、のぼせやすくなります。必要以上の発汗もピッタの乱れから来ているかもしれません。
では、そんなピッタの乱れをどう整えていけばよいのでしょうか?
ピッタを整えるために大切なのは「冷却・やさしさ・潤い」
ピッタは“火のエネルギー”なので、鎮めるには「冷やす」「やわらげる」「うるおす」ことがポイント。
以下のようなことを日々の暮らしに少しずつ取り入れてみましょう。
● 涼性のハーブや香りを取り入れる
ミントティーを飲んだり、ローズウォーターで肌を整えたり。コリアンダーやフェンネルなどのハーブも、心と体の熱を静めてくれます。
● 自然と調和する時間を意識的に持つ
朝の涼しい時間に散歩をしたり、夜は月光浴をしてみたり。自然のリズムに寄り添うことで、心の熱もすっと落ち着いてきます。
● がんばりすぎず「ゆるめる」
日中の過活動はピッタをさらに高めてしまいます。あえて何もしない時間、深呼吸だけの時間を意識的につくってみてください。
【体調不良を整える食事法】ピッタをやさしく癒すアーユルヴェーダ的ごはん
夏はどうしても胃腸が疲れやすく、消化力が落ちやすい季節です。
そんなときこそ、食べるもので「体の中から整える」ことがとても大切。ポイントは、身体を冷やしすぎずに穏やかにクールダウンしてくれる食材を選ぶことです。
● おすすめの果物・野菜
スイカ、メロン、グレープフルーツ、洋梨などの水分たっぷりの果物や、きゅうり・ズッキーニ・レタス・セロリなどの夏野菜がおすすめです。これらは体の熱をやさしく鎮めてくれます。
● 主食やスパイスの工夫
白米・玄米や押し麦、雑穀など消化にやさしい穀物を選びましょう。スパイスはクミン、フェンネル、コリアンダーなど、穏やかで香りの良いものが◎。唐辛子やにんにくなど刺激の強いものは控えめに。
● 食べ方・調理のコツ
なるべく温かく、調理されたものを選ぶのが理想です。冷たいサラダばかりではなく、スープや煮込み料理も活用しましょう。油は少量のギーやオリーブオイルでOK。
たとえば…
- 夏野菜とクミンを使ったやさしいスープ
- 押し麦ときゅうりの冷製サラダにミントを添えて
- スイカとライムのフルーツボウルでクールダウン

アーユルヴェーダ的・夏バテを防ぐ暮らしのコツ
夏の過ごし方も、ピッタ調整の大事なポイント
食事だけでなく、毎日の過ごし方もピッタのバランスに深く関係しています。火のエネルギーを鎮めるには、「頑張らないこと」も立派なセルフケア。
少しだけ自分にやさしくして、暮らしのペースをゆるめてみませんか?
たとえば、こんな過ごし方がおすすめです:
- 朝や夕方の涼しい時間に軽い運動(ウォーキングやヨガなど)
- 夜は月光浴やアロマを取り入れて心をクールダウン
- 白やパステルカラーの服で「目から涼しさ」を取り入れる
- 予定を詰めすぎず、あえて「ぼーっとする時間」をつくる
逆に、避けたいことは:
- 炎天下での激しい運動や活動
- 辛いもの、揚げ物、酸味の強い食べ物のとりすぎ
- ストレスを我慢して抱え込むこと

夏バテの体調不良は“自然からのサイン”|アーユルヴェーダで軽やかに整える
夏は誰もが疲れやすくなる季節。
でもその不調を「ただの暑さ」で済ませず、“自分の状態を見つめるチャンス”ととらえることが、アーユルヴェーダ的な生き方です。
自律神経を整えるために、食事・暮らし・心のあり方を少し整えるだけで、夏の疲れにくい体が育まれます。
深い呼吸とともに、自然と調和する暮らしを始めてみませんか?
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季節の変わり目に心や体がゆらぐことが多々あった私…。そんなとき、自分にやさしく向き合う時間がとても大切だと感じました。
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