暮らしに活かすアーユルヴェーダ

夏バテで体がだるい・重い…体調不良の原因と自律神経の整え方【アーユルヴェーダで解決】

暑くなると体がだるく、なかなか疲れがとれない
冷たいものばかり食べてお腹の調子が悪い
イライラや寝つきの悪さが続いている
自律神経の乱れが気になるけど、どう整えたらいいのかわからない
忙しい日々でも自然に寄り添ったセルフケアをしたい

Nakacy(なかしー)@Pause主宰
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
こんにちは!Pause(ポーズ)を運営しているNakacy(なかしー)です。
「pause」という名前には、“立ち止まって深呼吸をする”という想いを込めています。
忙しさに追われがちな日々の中で、少しでもあなたが自分の感覚に戻れるような、そんな時間になりますように。

【夏バテによる体調不良】だるさ・重さ・疲れが取れない原因とは?

夏になると、なんだか体が重だるく感じたり、やる気が出なかったりしませんか?
「ちゃんと寝たはずなのに疲れが抜けない」「集中できない」「なんとなく食欲がない」…そんな不調を感じること、きっと誰にでもありますよね。

Nakacy(なかしー)@Pause主宰
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
なんと!!夏は冬に比べて睡眠時間が短くなる傾向があります。平均すると、夏は冬よりも約20分から40分程度、睡眠時間が短くなると言われているそうですよ。確かに、クーラーをつけていると寒くて目が冷めてしまうけど、消すと暑くて寝てられない…など、調整が冬より難しいですよね。

この“なんとなくの体調不良”…実は!!自律神経の乱れ」や「消化力の低下が関係していることが多いんです!

自律神経って何?

自律神経は、私たちが意識しなくても体の働きを調整してくれている存在
たとえば、暑いときに汗をかいたり、夜になると自然と眠くなったりするのも自律神経のおかげです。
でも、夏は高温多湿やエアコンの温度差などの刺激が多くて、この自律神経がうまくバランスを保てなくなりがち。
そうすると、眠りが浅くなる、疲れが取れない、やる気が出ないといった不調が出てしまいます。

消化力の低下は夏バテの体調不良にどう関係しているの?

夏になると、ついつい冷たい飲みものやアイス、そうめんなどのあっさりしたものばかり食べていませんか?
たしかに暑い日にはひんやりしたものが食べたくなりますが、実はこれが、胃腸を冷やして“消化の力”を弱めてしまう原因なんです。

私たちの体は、食べたものを「消化→吸収→エネルギー」に変えて動いています。
この消化の働きがうまくいかないと、栄養がちゃんと吸収されず、「疲れが取れない」「だるい」「なんとなく元気が出ない」といった不調が続いてしまいます。

アーユルヴェーダでは、この消化の力を「アグニ」と呼び、健康の土台と考えています。
アグニが元気に働いていれば、食べたものがきちんとエネルギーになり、私たちの心と体を整えてくれます。
逆に、アグニが弱まると、疲れやすさだけでなく、肌荒れやイライラ、冷えなどの不調にもつながるんですね。

夏は暑さで消化力が落ちやすく、冷たいものの取りすぎでさらに負担がかかりやすい時期。
だからこそ、“食べ方”や“食べるもの”を少し工夫して、内側から整えていくことがとても大切です。

こうした夏特有の不調は、ほんの少しの意識とセルフケアで軽やかに整えていくことができます。
ここからは、アーユルヴェーダの知恵を使った、夏バテ対策の方法をご紹介していきますね♪

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【疲労回復の鍵】夏バテのだるさ・重さをアーユルヴェーダの知恵で対策しよう

【アーユルヴェーダから見る夏】ピッタの乱れで起こりやすい症状と対処法

アーユルヴェーダでは、自然界も私たちの心や体も、「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」という3つのエネルギー=ドーシャのバランスで成り立っていると考えます。
夏は、火のエネルギーである「ピッタ」が高まりやすい季節。
このピッタが乱れると、体の中にも“熱”がたまりすぎて、さまざまな不調につながってしまうんです。

たとえば、こんな症状、思い当たりませんか?

☑︎ イライラや怒りっぽさが増える
なんでもないことでカッとなってしまったり、急に気分が落ち込んだり…。気持ちのアップダウンが激しくなるのは、心の「熱」が高まっているサインかもしれません。

☑︎ 肌荒れ(ニキビ・湿疹・赤み)
顔や体に吹き出物ができやすい、湿疹が出やすいという人も要注意。ピッタが過剰になると、炎症として皮膚に現れやすくなります。

☑︎ 胃のムカつき・消化不良
夏になると、冷たいものを飲んだり食べたりする機会が増えますよね。これが胃腸の消化力を弱めて、ピッタをさらに乱れやすくしてしまいます。

☑︎ 頭痛・のぼせ・汗が止まらない
身体に熱がこもると、頭に血が上りやすくなり、のぼせやすくなります。必要以上の発汗もピッタの乱れから来ているかもしれません。

Nakacy(なかしー)@Pause主宰
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
私も夏はおでこにニキビが集中してできたり、なんだかずっとイライラしてしまうことがあります…。あれもピッタのサインだったんですね。

では、そんなピッタの乱れをどう整えていけばよいのでしょうか?

ピッタを整えるために大切なのは「冷却・やさしさ・潤い」

ピッタは“火のエネルギー”なので、鎮めるには「冷やす」「やわらげる」「うるおす」ことがポイント。
以下のようなことを日々の暮らしに少しずつ取り入れてみましょう。

涼性のハーブや香りを取り入れる
ミントティーを飲んだり、ローズウォーターで肌を整えたり。コリアンダーやフェンネルなどのハーブも、心と体の熱を静めてくれます。

自然と調和する時間を意識的に持つ
朝の涼しい時間に散歩をしたり、夜は月光浴をしてみたり。自然のリズムに寄り添うことで、心の熱もすっと落ち着いてきます。

がんばりすぎず「ゆるめる」
日中の過活動はピッタをさらに高めてしまいます。あえて何もしない時間、深呼吸だけの時間を意識的につくってみてください。

【体調不良を整える食事法】ピッタをやさしく癒すアーユルヴェーダ的ごはん

夏はどうしても胃腸が疲れやすく、消化力が落ちやすい季節です。
そんなときこそ、食べるもので「体の中から整える」ことがとても大切。ポイントは、身体を冷やしすぎずに穏やかにクールダウンしてくれる食材を選ぶことです。

おすすめの果物・野菜
スイカ、メロン、グレープフルーツ、洋梨などの水分たっぷりの果物や、きゅうり・ズッキーニ・レタス・セロリなどの夏野菜がおすすめです。これらは体の熱をやさしく鎮めてくれます。

主食やスパイスの工夫
白米・玄米や押し麦、雑穀など消化にやさしい穀物を選びましょう。スパイスはクミン、フェンネル、コリアンダーなど、穏やかで香りの良いものが◎。唐辛子やにんにくなど刺激の強いものは控えめに。

食べ方・調理のコツ
なるべく温かく、調理されたものを選ぶのが理想です。冷たいサラダばかりではなく、スープや煮込み料理も活用しましょう。油は少量のギーやオリーブオイルでOK。

たとえば…

  • 夏野菜とクミンを使ったやさしいスープ
  • 押し麦ときゅうりの冷製サラダにミントを添えて
  • スイカとライムのフルーツボウルでクールダウン
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
とはいえ、私のように夏の始まりにニキビが大量発生(笑)したり、体が熱り気味な人は、逆に暑くないものを取ることも大切です。こんな症状が続く時、私は、「常温」の食事を摂るようにしています。
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アーユルヴェーダ的・夏バテを防ぐ暮らしのコツ

夏の過ごし方も、ピッタ調整の大事なポイント

食事だけでなく、毎日の過ごし方もピッタのバランスに深く関係しています。火のエネルギーを鎮めるには、「頑張らないこと」も立派なセルフケア。
少しだけ自分にやさしくして、暮らしのペースをゆるめてみませんか?

たとえば、こんな過ごし方がおすすめです:

  • 朝や夕方の涼しい時間に軽い運動(ウォーキングやヨガなど)
  • 夜は月光浴やアロマを取り入れて心をクールダウン
  • 白やパステルカラーの服で「目から涼しさ」を取り入れる
  • 予定を詰めすぎず、あえて「ぼーっとする時間」をつくる
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
アーユルヴェーダでは、夏の運動は、穏やかで涼しい時間帯に行うのが良いとされてて、激しい運動は避け、水泳や散歩、月の光を浴びながらのヨガなど、体を冷やす効果のあるものが推奨されています。私も夏の期間は、熱い日中はなるべく外での行動を避け、ヨガやピラティスなどの運動は朝の時間に涼しい場所で行うことを心がけています!

逆に、避けたいことは:

  • 炎天下での激しい運動や活動
  • 辛いもの、揚げ物、酸味の強い食べ物のとりすぎ
  • ストレスを我慢して抱え込むこと
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
Nakacy(なかしー)@Pause主宰
夏にスタミナをつけようと辛いものを食べる人もいるかと思います。でも、ピッタ体質の私は唐辛子を使う料理を食べるとニキビになったり、逆にお腹の調子が悪くなり体調不良を起こしてしまいます。特に胃腸が弱っている、夏の暑い時期には刺激が強く、胃を荒らしてしまう可能性が高い唐辛子より、消化を助け、胃の不調を緩和する効果がある生姜で体を温める方がおすすめです!
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夏バテの体調不良は“自然からのサイン”|アーユルヴェーダで軽やかに整える

夏は誰もが疲れやすくなる季節。
でもその不調を「ただの暑さ」で済ませず、“自分の状態を見つめるチャンス”ととらえることが、アーユルヴェーダ的な生き方です。

自律神経を整えるために、食事・暮らし・心のあり方を少し整えるだけで、夏の疲れにくい体が育まれます。

深い呼吸とともに、自然と調和する暮らしを始めてみませんか?

Pause式・わたしを整える7日間セルフケア for ヴァータ

季節の変わり目に心や体がゆらぐことが多々あった私…。そんなとき、自分にやさしく向き合う時間がとても大切だと感じました。

Pauseでは、そんな「わたしを整える」ための7日間セルフケアを、アーユルヴェーダとヨガの視点からまとめたnote有料記事をつくりました。

🌿《Pause式・わたしを整える7日間セルフケア for ヴァータ》
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7日間、自分の心と体を見つめして、大切に労ってあげる時間を自分自身にプレゼントしてみませんか?